リレー・フォー・ライフとは?

「がん患者さんやそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧を目指します。1年を通じて取り組むチャリティ活動です。」

1985年にアメリカワシントン州シアトル郊外で、アメリカ対がん協会(ACS)のゴルディー・クラット医師が始めました。マラソンが得意なクラット氏は、「がん細胞は24時間眠らない」「がん患者のがんとの闘いも24時間休みなく続いている」とメッセージして、がん患者救済や、がん征圧・予防を訴え、大学の陸上競技場を24時間回り続ける中、友人たちは30分間だけ医師と一緒に回るごとに25ドルずつ寄付しました。その結果、1日で2万7千ドルが集まりました。参加者を増やすために、翌年からは医師、患者やその家族、友人が数人ずつのチームを組むリレー形式になりました。24時間歩き続ける中で、参加者の間にがんと闘う連帯感が生まれたのです。ともに歩き、語らうことで生きる勇気と希望を生み出したいというこの活動を代表するイベントは、2015年は世界25カ国、約6000ヵ所で開催され、年間寄付は470億円にのぼります。 2016年、日本では49ヶ所に広がりました。

使命と三つのテーマ

”Save Lives”

リレー・フォー・ライフが使命とする“Save Lives”は、直訳すると「命を救う」ですが、単に医療行為によって救命を行うという意味ではありません。医療に従事していなくても、リレー・フォー・ライフに参加し寄付金を募ることで医療の進歩に貢献し、間接的に人の命を救う事ができます。そして、生きる希望を失った人の支えになることもまた、命を救う事です。リレー・フォー・ライフにおける“Save Lives”のもうひとつの意味、それは「人の魂を救う」ことなのです。

「Celebrate」

がんの告知を乗り越え、今を生きているサバイバーや家族などの支援者を讃え、祝福します。

「Remember」

がんで亡くなった愛する人を偲び追悼します。また病の痛みや悲しみと向き合っている人たちを敬います。

「FightBack」

がんの予防や検診を啓発し、征圧のための寄付を募り、がんに負けない社会をつくります。

みんなで、じぶんたちでつくる

皆様のボランティア精神に支えられています。日本対がん協会の「がん征圧」活動は、さまざまな企業、団体、個人からの寄付に支えられています。中でも、リレー・フォー・ライフで寄せられた寄付金は主に、患者さん、ご家族、がん経験者の方々を支えるために必要な支援活動のための大事な源となっております。

リレー・フォー・ライフ活動は、地元コミュニティやがん患者支援者など、有志の方々の呼びかけやご要望により進められています。次いで、その有志の方々が中心となって実行委員会を発足します。実行委員会は、リレー・フォー・ライフ国際基準に沿った講習を受けて、年間通しての活動、イベント開催など行っています。

サバイバー、ケアギバー(家族、遺族、支援者)を讃え、地域社会全体でがんと闘い絆を育むための、啓発サポートキャンペーンです。

太陽・月・星を形どったロゴは、24時間がんと闘うことを象徴しています。基本色は紫色で、夜明けの空の色をイメージしています。

がん経験者が不必要に不利な立場に追い込まれることのないように、がんのイメージを変えていかなければなりません。がんは特別な病気ではなく誰もが経験しうるものであり、早期発見できれば短期間に治る病気であるというイメージを醸成する必要があります。

RFLは、がん患者さんと家族、がん経験者に対して勇気と希望を与える場となります。患者さんも自発的にボランティアとして参加しています。痛みなど様々な問題があるならなおさら、希望につながる活動は自分自身を鼓舞します。そういう患者さんの姿を医療従事者や一般の方々が目にすることで、社会のがんに対する認識を変えていく機会になると信じています。

24時間チャリテイーイベント概要

青空の下に集ったさまざまな人たちが、がんに立ち向かう日々の思いや体験を語り合い、リレー方式で24時間歩きながら寄付を募るイベントです。会場では、バンド演奏やゲームなど、催し物も盛りだくさん。楽しく参加して、新たな活力を持ち帰っていただきたいと考えています。

リレーウォーク

参加者は有志でチームを組み、患者さん(サバイバー)たちと共にグラウンドを24時間交代で歩き続けます。皆が並んで共に歩くことで、がんに向う勇気や生きる感動を共有します。もちろんチームではなく個人での参加でも大歓迎です。

  

 

ルミナリエ

メッセージを託したキャンドルに火を灯して、がんで亡くなった人たちを偲び、また、がんと闘っている人たちへの思いをキャンドルに託し祈りを捧げます。「HOPE」の文字は一晩中灯り続け、参加者に勇気と希望のエールを送ります。

  

  

ステージ

歩いている人達を楽しませる為に、或いは休憩中に参加できるように、音楽の演奏、医療者やサバイバーのトークなどを行います。

  

啓発活動

啓発テント・ステージでは、がんの早期発見・治療、健康に関する情報などを、楽しく学べる催しがあります。また子供達には、絵本の読み聞かせなどを通して、命の大切さを伝えます。

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